heirの意味や使われ方 – hairと発音を間違いやすい英単語

heirとhair 言語

heirという英単語は、髪の毛を意味する「hair : ヘアー」と読んでしまいそうですが、実際の発音は違っています。今回は、発音を間違いやすいheirという単語の、発音・意味などと共に、どういった場面で使われる単語かもあわせて紹介します。

英単語heirの発音や意味

「heir」という英単語についての基本的な発音・意味などについてまとめて紹介します。

英単語heirの発音 – hairとの違い

英単語heirは、髪の毛を意味するhair(ヘアー)と似ていますが、発音は異なっています。

heirの発音では最初のhを発音しないため、カタカナで表記すると「エアー」になります。空気を意味する「エアー : air」と同じ発音です。

Google 翻訳の発音記号では、以下のようになっています。

hair-heir-airの発音記号

hairheirを発音記号で比べてみても、違いは「最初のhがない」だけで、後半部分(エアー)はairと同じになっていることが確認できます。

英単語heirの意味

英単語heirの辞書的な意味には以下のようなものが挙げられます。

  • 跡継ぎ (後継)
  • 継嗣, 嫡男
  • 後釜, 後任
  • 相続人

日本の「家督」に近い意味合いを持った単語で、基本的には相続人や後継者といった「人」を指して使われる単語です。

歴史的な映画やドラマなどでは比較的耳にすることがある単語です。

聞き慣れていない場合には、突然会話の中に「空気 : air」の英単語が聴こえて、混乱してしまうこともあるかもしれません。音は完全に一緒(同音異義語)なので、単語や意味は文脈から判断するしかありません

また、少し稀な例ですが、正室(legal wife)の意味で使われることもあります。

英単語heirの使われ方

日本ではあまり馴染みのない英単語のheir(エアー)ですが、海外の映像作品やゲームなどでは比較的目にします。

単語のイメージを掴みやすいように、ここではheirが使われる作品やシーンを紹介します。

heir – 後継者・家督を継ぐ人 (Game of Thrones)

heirは「後継者」や「継嗣」といった、「家督を継ぐ人」の意味で使われることが多い単語です。

世界的な大ヒットとなったドラマ「Game of Thrones」は、中世くらいの時代を舞台としており、血筋や家系の話も多く登場します。その中から、ドラマ後半のワンシーンをYouTubeのショート動画から引用して紹介します。

引用動画 (YouTube) : The moment Jon Snow realises he is the true heir to the Iron Throne

このシーンは、不貞の子だとして王国北部で育てられたJon Snowが、実は王家の血筋で正当な王位継承者であることを伝えられる、ドラマ後半の重要な場面です。

heirが使われている部分の台詞を抜粋して紹介します。

英文 :
You’re never been a Bastard. You’re Aegon Targaryen,
true heir to the Iron Throne.

和訳 : (by Google 翻訳)
あなたは決して庶子なんかじゃない。あなたはエイゴン・ターガリエン、
鉄の玉座の正統な継承者だ。

このドラマでは、血筋・継嗣を意味するheirも使われますが、上記例では「heir to ○○」となっているため、「継承者」という意味・和訳になっています。

同じくGame of Thronesのシーンを引用して紹介している以下の記事も是非ご覧ください。

heirloom – 家宝 (Darkest Dungeion)

heirが含まれた英単語で、heirloom(発音 : エアルーム)というものがあります。

heirloomは、日本でいう「家宝」に相当するもので、家督と同じように代々受け継がれるニュアンスを持ったモノを意味します。

loom(ルーム)という単語は、織機(機織機 : はたおりき)を意味しますが、元々の語源は道具/ツールという意味合いを持った言葉です。代々受け継がれる道具heirloom = 家宝ということになります。

heirlooms on Darkest Dungeon

様々なプラットフォームに展開している高難易度RPG「Darkest Dungeon」には、このheirloom(家宝)がアイテムとして登場しています。上記画像はHeirloomを取引する画面です。

文字だけで学ぶ危険性

英語の発音には、予想と違う、見た目と違った発音をするものも多くあります。

映画やドラマ、英会話などで「耳」から英語を吸収している場合には発音も一緒に覚えることができますが、文字だけで学んでいると「誤った発音」で覚えてしまう危険性があります。文字で覚えてしまった英単語の発音が誤ってしまっていると、修正することが難しいので、できるだけ英単語を覚える時は「発音も一緒に」覚えるようにしたいものです。

特に今回のheirのように「普通の発音」に見える単語は厄介なので、面倒ですが念のため発音を確認する習慣をつけると、失敗を未然に防ぐのに役立つでしょう。

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