英語で初恋はFirst Crush – LoveやCrashとの違い

英語で初恋はFirst Crush - LoveやCrashとの違い 雑学

英会話だったり、英語話者の動画コンテンツなどを聞くことで知った英語の表現や単語などは、教科書やウェブサイトなどで勉強した場合と違って、文字からではなく音から学習していくことになります。

音で覚えた英単語や英語の表現は、時々思い込みで誤った覚え方をしてしまい、正しい表現を知った際に恥ずかしい思いをすることがあります。今回は、アニメやドラマなどで頻出する初恋(First Crush)をずっとCrashだと思っていた経験を思い出しながら、この表現についてまとめてみます。

英語で初恋はFirst Crush

英語ネイティブの人の会話や、アニメやドラマなどの字幕などで、日本でいう初恋というワードはFirst Crush(ファーストクラッシュ)と訳されます。日本語では初恋の瞬間を、擬音語を使って「ドキッ!」と心臓の高鳴りのような表現をすることがありますが、英語でのCrushには似た様なニュアンスを感じることができます。英会話に突然この表現が登場すると、恋や愛(英語ではどちらもLove)といった単語が含まれていないので、表現を知っていないと聞き取ることが難しいかもしれません。

日本では、First(ファースト)もCrush(クラッシュ)も日本語として外来語/カタカナ語として日常的に使うので、単語としては難しくは感じないのではないでしょうか。一度聞くだけで、カタカナとしてファーストクラッシュ=初恋と記憶できる人もいるでしょう。

Crushの意味は「押しつぶす・粉砕する」

First Crushに使われているCrushは、以下のような意味を持った英単語です。

  • 弾圧する
  • 押しつぶす (圧し潰す)
  • 粉砕する
  • 壊す

恋愛とは縁がなさそうな意味を持った単語ではありますが、「心や胸が押しつぶされそう」という恋愛的な心情を表していると考えられます。

日本でも、「押しつぶされそう」の他にも「胸が張り裂けそう」といった比喩的な表現がされることも多いです。特に愛ではなく恋については、代表的な「焦がれる」も含め、総じて物騒な表現が多いものです。思いを伝える前の苦しい思いは、どの言語圏でも同じということでしょう。

アニメの台詞で「First Crush」が使われている例

英語の表現を覚える場合、使われているシーンで覚えると情景が思い出しやすく、自分が似たような状況になった際に自然と言葉になりやすいものです。

ここでは例として、アニメの英語字幕で登場するシーンをひとつ紹介します。以下は、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(英題 : Rascal Does Not Dream of Bunny Girl Senpai)」というアニメの第7話のシーンです。

青ブタ - 初恋の人?

上記シーンでは、主人公(梓川)が友人の女性(双葉)に、とある人(翔子)と会ったことを伝えた直後のシーンで、双葉は翔子の名前に聞き覚えがあり、上記台詞に繋がっています。

梓川 : I met Shoko Makinohara.
(牧之原翔子に会った)
双葉 : That first crush of yours? She really does exist…
(梓川の初恋の人? 実在したんだ…)

梓川の翔子への想いは日本語では初恋と表現され、その英訳はFirst Crushとなっています。

同アニメは、高校生の日常の中で様々な非現実的な現象が起きる、それと共に揺り動かされる人の感情がとても上手く表現されているため、個人的には大人が観て楽しめる・考えさせられるアニメだと思っています。興味のある方は是非チェックしてみてください。

公式サイト : TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」公式サイト

Crush on someoneで「誰かに夢中」

初恋はFirst Crushと表現しますが、同じようにCrushを使って恋心を表す言い回しがあるので、合わせて紹介しておきます。

Crush on ~ : ~に夢中

誰かに恋心を抱くだけでなく、異性として気になるような状況を表現する際にも使われる言い回しで、日本語での「~の事好きなの?」といった表現としても使えます。

英文 : Is she crushed on him?
和訳 : 彼女は彼に夢中ですか? (彼女は彼の事好きになった?)

好きというと「Like」が思いつきますが、「Crush」はもう少し瞬間的で熱している状態のニュアンスを感じる表現です。そういう意味でも夢中という和訳はしっくりくる気がします。ただの好きよりも情熱的な表現なので、一目ぼれのようなシチュエーションでも使える表現です。

First CrushとFirst Loveの違い

英語で初恋をFirst Crushと表現することは分かりましたが、私たち日本人は、もっと身近な単語で初恋の事を意味する英語表現「First Love」を知っています。

First Loveというと、宇多田ヒカルの名曲First Loveが思い浮かんでしまいます。この曲は宇多田ヒカルのヒット曲のひとつで、愛する人を想いながら切なく苦しい気持ちが美しく表現されています。この曲が日本国内ではとても有名となったことも影響してか、多くの日本人は「初恋 = First Love」と思っているのではないでしょうか。

少し話は逸れますが、YouTube上に公開されている宇多田ヒカル「First Love」の上記動画は、2024年9月現在で1億回を変える再生回数を記録しています。本当に良い曲なので、聞いたことがない人は是非一度視聴してみてください。往年の名曲が無料で楽しめる今の時代は本当に最高です。

First Crushは片思い、First Loveは両想い

First CrushもFirst Loveも初恋なら、どう違うのかと疑問に思う人も多いでしょう。

First Crushが初めての「ドキドキする想い」なのに対して、First Loveは初めての「」です。通常の表現の場合、First Crushは「片思いの初恋」で、First Loveは「初めての(両想いの)恋人」のことを指していることが多いです。

日本語では「恋は焦がれて苦しいもの」とされることが多いのと同じように、英語でのCrushには「押しつぶされて苦しい」というニュアンスを感じます。First Loveの方は満たされた恋愛感情だけで、言葉自体には「苦しい」といったニュアンスはありません。ただし、恋愛が幸福だけではないのは言語に関係なく共通で、Loveの中には様々な思いが集約されていますが、Crushの「初恋や片思いの苦しさ」とは違うニュアンスと言えるでしょう。

CrushとCrashの違い

First Crushの表現を日本人が聞くと、「ファーストクラッシュ」というカタカナで覚えてしまうことがあり、記憶の中で勝手にFirst Crashと置き換えて覚えてしまうことがあります。(正しくはFirst Crush)

日本人としては「クラッシュ = Crash = 衝突」といった固定的なイメージがある気がします。日常的に聞くクラッシュとしては、車の事故だったりゲームや映画のタイトルや技の名前等があり、日本で生活していると比較的よく耳にするカタカナ語です。

初恋を意味するFirst Crushのクラッシュは、CrashではなくCrushです。

単語発音意味
crushkruhsh押しつぶす
crashkrash衝突
crushとcrashの発音の違い

発音的な違いは、日本人の耳で聞き分けるのは相当難易度が高めです。本気で聴き比べてみても、あまりにも違いがなくて諦める程には難しいです。ネイティブの人も、「音ではなく文脈で判断しているのだ」と思い込みたくなる程です。

意味は似ているようで異なっていて、日本人になじみのあるクラッシュ(Crash)の方は、イメージ通りの車の事故などの「衝突」を意味します。一方で、初恋のクラッシュ(Crush)の方は、圧力がかかって圧し潰すといったニュアンスがあります。

First Crashだと、初めての運転で事故したという悲しい出来事になってしまいますので注意しましょう。

カタカナで書くと同じでも英単語としては全く別で、使い方を誤ると恥ずかしいことになってしまうので、特に新しい単語を覚えた場合や、カタカナの英語表現と出会った際は、注意深く覚えるようにしなければならないでしょう。

似た音で意味が違う単語には気を付けよう

日本語にもたくさんある同音異義語ですが、英語にも同じような音(厳密には違う発音)で異なる意味を持った単語が沢山あります。最近よく聞くようになった「ワース」というカタカナの言葉も、価値があるという単語(worth)と共に、悪くなるといった場合にも使われる単語(worse)があり、誤った使い方をしてしまう危険性がある単語です。以下の記事で紹介していますので、是非確認してみてください。

今回のクラッシュ(crush/crash)については、単語としては似たニュアンスの言葉でもあり、文脈からも意味が伝わる可能性が高いですが、ワース(worth/worse)のように「間違えるとほぼ逆の意味」になってしまうこともあり、注意が必要です。

初恋の事を英語でFirst Crushと表現することを知っていると、なんだか少し賢くなったような気がしてしまいますが、誤ってFirst Crashと覚えてしまうと逆に恥をかくことになってしまいます。特に日本語のカタカナから覚えた外国語では勘違いが起こりやすいので、皆さんも是非気を付けてください。

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