crewとclueの違い – カタカナでクルーとなる英単語

crewとclue 言語

異なる英単語でも、日本語のカタカナにすると同じになってしまう単語は多く存在します。今回紹介するcrewclueは、カタカナではどちらも「クルー」となってしまうため注意が必要です。それぞれの単語について、意味や発音の違いについてまとめて紹介します。

クルー : crewとclueの違い

crewclueは、英単語としての発音は異なりますが、カタカナ表記にするとどちらも「クルー」となります。この二つの英単語は、ほとんど同じ音の単語にも関わらず、意味は全く異なります。

それぞれの単語の主な意味は以下のようになっています。

英単語主な意味
crew乗組員
clue手がかり
crewとclueの主な意味

それぞれの単語について詳しく見ていってみましょう。

crewの意味や発音

日本のカタカナで「クルー」という言葉が出てきた場合は、この英単語「crew」の意味で使われていることが多いでしょう。

crewの発音・読み方

crewにはR音が含まれているため、発音には注意が必要です。Google 翻訳の発音記号表記は以下のようになっています。

crew - 発音

crewのカタカナ表記・読み方は「クルー」となります。

crewの意味

crewという単語の辞書的な意味には以下のようなものがあります。

  • (船や飛行機の) 乗組員
  • 仲間
  • グループ

crewは「乗組員」を意味する単語ですが、同じ目的を持ったグループの仲間の事やチームメンバーの事も表す単語です。スラング的に「my crew」というと、「いつもの仲間 / いつメン」といった意味合いになり、歌詞などで使われます。

crewを使った例文

例文としては以下のようなものが考えられます。

例文 : All the crew were tired.
和訳 : 乗組員は全員疲れていました。

上記例文では名詞として使われていますが、crewは動詞としても使われることがあります。その場合、「乗組員として働く(動かす)」といった意味となり、受動態で使われることも多いです。

例文 : normally the boat is crewed by five people.
和訳 : 通常、ボートには5人の乗組員が乗る

上記例文では、ボートが5人の「乗組員によって動かされる」という意味なので受動態となっています。自然な表現となるように人間中心の言い回しにすると、上記和訳のようになるでしょう。

名前に「crew」が使われた作品など

仲間や乗組員の意味を持ったcrewは、商品などの名前に使われることも珍しくありません。

宇宙船 : クルードラゴン (Crew dragon)

近年では、宇宙船「クルードラゴン : Crew dragon」も話題となりました。

クルードラゴンは民間企業(スペースX社)の開発した有人宇宙船です。

公式の情報は見当たりませんが、元は輸送用宇宙船だったdragonに改良を加えて、人が乗れる船にしたことから、crew dragonという名称が付けられたと推察されます。

ゲーム : レッキングクルー (wrecking crew)

任天堂が1984年に発売したファミコン用ゲームソフトには「レッキングクルー : wrecking crew」という名前の作品がありました。レッキングクルーは、マリオやルイージを操作してすべての壁を壊し、ビルを解体するアクションゲームです。

wrecking破壊解体を意味する英単語で、wrecking crewで解体作業員を意味します。

clueの意味や発音

clueという英単語は、日本では学校で習うこともなく、日常生活で目にすることも少ないかもしれません。クルーというカタカナは、概ね乗組員を意味するcrewであることが多いでしょう。

その一方で、海外の推理物の映画や謎解き要素のあるゲームのように、「手がかり : clue」が重要な作品では、比較的よく使われる英単語です。

clueの発音や読み方

clueの発音は、crewと違ってL音が含まれています。日本語の「クルー」に近いのはcrewではなくclueといえます。Google 翻訳での発音記号表記は以下のようになっています。

clue - 発音

clueのカタカナ表記・読み方は「クルー」となります。

clueの意味

clueという英単語の辞書的な意味には以下のようなものがあります。

  • 手がかり
  • ヒント

clueには、「証拠の一部 : piece of evidence」といったニュアンスがあり、日本語としては「手がかり」と訳されることが多いです。推理小説やサスペンス映画のような作品でよく使われる単語ですが、現代ではゲームなどでもよく見かけます。

日本語の「ヒント」に近い意味を持った単語ですが、「ヒント」に比べると少し「証拠」のニュアンスが強いのが「クルー : clue」といえるでしょう。

clueを使った例文

clueを使った例文としては、以下のようなものが考えられます。

例文 : We couldn’t find any clue.
和訳 : 何の手がかりも見つけられませんでした。

上記例文の様に、事件の手がかりや、謎解きのヒントのようなものに対して使われます。

clueは動詞として使われることがあり、その場合は「手がかりを与える」といった意味になります。よく見かけるのは以下のような表現でしょう。

例文 : Could you clue me in on what’s going on?
和訳 : 何が起きているのか教えてもらえますか?

clue someone inで「教えて」という意味になります。tell meと比較すると、より曖昧に「状況を教えて」といったニュアンスです。

名前に「clue」が使われた作品など

手がかりを意味するclueも、作品名などに使われることがあります。

ゲーム : Clue / Cluedo

Clue / Cluedoは、2018年にSteamで販売された人気推理ゲームです。Cluedoは、イギリスのWaddingtons社のボードゲーム「クルード」の商標です。

Clue / Cluedoは、大富豪の邸宅で起きた殺人事件を調べ、推理するゲームで、容疑者や凶器などの手がかり : clueを基に犯人を見つけます。

似た発音の単語に注意しよう

英単語には、LとRの他にも、THとSの様に似た発音で意味の異なる単語が多く存在しています。日本人としては聞き分けが難しいですが、間違ってしまうと大変な勘違いに繋がってしまうため注意が必要です。

近年では主にインターネット上の発言やメディアの造語などの影響で、紛らわしい外来語・カタカナ語も多く見受けられます。単語の意味をしっかりと確認して、恥ずかしい失敗をしないように注意しましょう。

コメント