faintとfeint – 同じ発音で違う意味の英単語「フェイント」

faintとfeint 言語

英語にも日本語と同じように、まったく同じ発音にも関わらず違う意味を持った同音異義語が存在します。

日本で外来語として使う言葉で、知っているつもりの英単語でも、その単語に同音異義語があると「どちらの単語か分からない」ということがあります。今回は、日本語の「フェイント」の元になっている英単語feintとその同音異義語のfaintについて紹介します。

faintとfeintの違い

英単語のfaintとfeintは、どちらも同じ発音で、カタカナで表記すると「フェイント」となります。(引用 : Google 翻訳での表記)

feintとfaintの発音

二つの単語は同じ発音ではありますが綴りが異なっており、当然意味も異なります。代表的な意味の違いについては以下のようになります。

英単語意味
faint気絶
feint偽装
faintとfeintの意味の違い

詳しくそれぞれの単語について確認してみましょう。

faintの意味と例文

faintの発音は、日本語の「フェイント」とほぼ同じですが、最後の音に母音の「o音」がありません。

faintの辞書的な意味には以下のようなものがあります。名詞や動詞だけでなく、形容詞としても使われる単語です。

  • (名詞) 気絶、失神
  • (動詞) 失神する、弱り切る
  • (形容詞) 淡い、かすかな

名詞や動詞として使われる際には「意識 : consciousness」を「失う : lose or loss」意味合いの単語となり、形容詞として使われる場合は「かすかに : barely」知覚できるという意味合いになります。

名詞と動詞の例文としては以下のようなものが考えられます。

例文 : she hit the floor in a faint.
和訳 : 彼女は気を失って床に倒れた。

例文 : I fainted from loss of blood.
和訳 : 失血で気を失いました

また、形容詞としては「かすかな」や「弱い」といった意味で使われます。

a faint voice : 弱々しい
a faint memory : かすかな記憶
a faint smell : ほのかな香り

日本語は「かすかな」といった表現が非常に多彩です。形容詞としてのfaintを日本語に翻訳する場合には、対象物によって表現を変えると自然なニュアンスになるでしょう。

faintとlesserの違い – 「弱い」を意味する形容詞

日本では「弱い」動物やモンスターなどを表現する際にレッサー : lesserという単語を用いることがあります。(レッサーパンダなど)

faintは、lesserと似たように「弱い」といった意味をもった形容詞ではありますが、ニュアンスや使われ方が異なります。

英単語ニュアンス
lesser他と比較して「弱い」
faint知覚程度が「弱い」
lesserとfaintの違い

lesserが、「他と比較して」弱いという意味なのに対して、faintは単体でも使うことができます。また、faintは視覚、聴覚、嗅覚などの「知覚」程度が弱いというニュアンスになります。

feintの意味と例文

feintの発音はfaintと全く同じです。カタカナのフェイントとの違いは、最後の音に母音の「o音」がない点です。

feintの辞書的な意味には以下のようなものがあります。

  • (動詞) 装う、偽装する
  • (動詞) ふりをする、偽る
  • (名詞) 偽装、見せかけ

意味としては日本語の「フェイント」と同じですが、英語では名詞だけでなく動詞としても使われます。日本語訳としては「ふりをする」のように辞書的な表現の他、口語的に「フェイントをかける」といった表現も考えられます。

例文 : The boxer feinted with his left hand.
和訳 : ボクサーは左手でフェイントをかけた

例文 : he used feints many times.
和訳 : 彼は何度もフェイントをかけた。

動詞でも名詞でも、フェイントが一般的な言葉になっている日本人にとっては理解しやすいでしょう。

faintとfeintの覚え方

英単語を覚える方法は、人によっても様々ですが、基本的には使われるシーンや例文などで情景をイメージして覚えるのがよいでしょう。類似したシーンに出会った際に、自然とその例文やシーンと共に英単語が思い出せるからです。

またfaintfeintのように似た単語の場合は、語源の同じ単語から「区別する」方法を覚えると間違いにくくなるでしょう。

今回紹介したfeint(フェイントする, 見せかける)という単語には、feign(みせかける)という同じ語源を持つ似た意味の単語があります。以下の記事で詳しく紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください。

カタカナの言葉に気を付けよう

日本語には、外国語を基にしたカタカナの言葉「外来語」や日本で独自に作られたカタカナの言葉「和製英語」などが数多くあり、使っている日本人も元の言葉を意識することが少なく、こういった言葉は言語学習を進める際に大きな足かせとなってしまいます。

日常会話で使っているカタカナの言葉と同じ音の単語と出会った際に、誤った意味で解釈してしまわないように注意が必要です。言語学習をする際に、日本語の身近なカタカナの単語に気を付けてみると、意外と英会話で使える表現や単語を習得するのに役立つので、是非試してみてください。

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