「探検する」英単語というとexploreが思い浮かびますが、ゲームなどではexpeditionという単語も使われます。どちらも同じ「探検」といった意味を持った英単語ですが、両者のニュアンスや使われ方には違いがあります。
explorationとexpeditionの違い
expeditionは「探検」を意味する名詞で、exploreは「探検する」という動詞です。exploreの名詞変化はexplorationとなります。
explorationとexpeditionは、どちらも「探検」という意味合いの英単語ですが、以下のようなニュアンスの違いがあります。
英単語 | 意味・ニュアンス |
---|---|
exploration | 目的なしの「探検」 |
expedition | 目的ありの「探検」 |
日本語の「探検」に近いのは、間違いなくexplorationの方でしょう。何があるの変わらない地域に、何があるのかを調査しに行くといったイメージの「探検」です。一方、expeditionの方は、学術的な意味合いなどで使われることが多く、「探査」や「調査」といったニュアンスが強い単語です。
同じように「探検」する場合でも、「飲み水を探す」などの目的があればexpedition、「何があるのか調べる」場合はexplorationといった使い分けになります。
explorationの発音と意味
日本語の探検に近い意味合いを持ったexploreの名詞形であるexplorationについて、詳しく見ていってみましょう。
explorationの発音
explorationの発音は、Google 翻訳によると以下の様に表記されています。

カタカナで表記すると、「エクスプロレーション」となるでしょう。「ロ」の発音は、「ア」でも「オ」でもない中間的な音になっているため注意が必要ですが、日本人にとってはそれほど難しい発音の英単語ではないでしょう。
explorationの辞書的な意味
辞書では以下のような意味があるとされています。
- 探検
- 探査
- 追求
似たような意味の単語としては、以下のようなものが挙げられます。
- investigation (調査)
- survey (調査)
- research (研究)
- expedition (探検)
「調査」という意味合いは、日本語の「探検」も同じようなニュアンスで使われるためイメージしやすいでしょう。例文としては以下のようなものが挙げられます。
例文 : Space exploration expands our knowledge.
和訳 : 宇宙探査は私たちの知識を広げる。
expeditionの発音と意味
日常会話などではあまり聞く機会がない「探検」を意味する単語ですが、目的を持った探検を意味するexpeditionは、「ゲーム」などで使われることが多い英単語です。
expeditionの発音
expeditionの発音は、Google 翻訳では以下のような表記になっています。

カタカナで表記するとしたら、「エクスペディション」ということになるでしょう。日本語でも「エディション」という外来語は一般的ですが、その前にexp(エクスp)が付いた形です。
expeditionの辞書的な意味
expeditionの辞書的な意味には以下のようなものがあります。
- 探検
- 遠征
- 出兵
expeditionについて、英英辞書では以下のように説明されています。
(英英辞書でのexpeditionの説明)
a journey or voyage undertaken by a group of people with a particular purpose, especially that of exploration, scientific research, or war.
(英英辞書の説明和訳)
特に探検、科学的研究、戦争など、特定の目的を持って集団で行われる旅または航海。
例文としては以下のようなものが挙げられます。
例文 : They went on an expedition to the North Pole.
和訳 : 彼らは北極探検に出かけた。
この例文では目的については言及されておらず、和訳では単純な「探検」という意味になっていますが、expeditionの意味を把握していれば、説明されていないだけで「何か目的があっての探検」であると読み取ることができます。
exploreやexpeditionが使われている個所
英単語を覚える際には、使われている会話のシーンや例文、作品の名前などと一緒に覚えると、思い出しやすくなり効果的です。また、真似をすることで応用しやすいというメリットもあります。
英単語の辞書的な意味だけでなく言葉のニュアンスも知っていれば、より具体的にイメージが湧きやすくなるでしょう。
Clair Obscur:Expedition 33 – ゲーム
「エクスペディション33」は、2025年の4月にPS5やSteamなどで発売が開始された、フランス発の革新的ターン制リアルタイムRPGです。
Expedition 33の公式サイトによると、「第33探検隊を率いる主人公が、謎の存在”Paintress”に挑む。」とされています。

正式タイトルは、「Clair Obscur:Expedition33」となっており、日本語表記では「クレールオブスキュール:エクスペディション33」です。
Path of Exile Expedition – ゲーム
Steamなどで人気のハクスラARPGのPath of ExileにもExpedition(League)というものがありました。現在はコアゲームに統合されており、PoE, PoE2共にゲームシステムが残っています。

Path of Exile(1と2)でのExpeditionは、爆薬を設置してアイテムや敵・ボスなどを発掘するというサブイベントとなっています。
Explorer, Internet Explorer – ソフトウェア
Windowsには標準でExplorerというソフトウェアが入っています。Windows 95からの伝統的なファイル管理をする標準ソフトウェアですが、コンピュータの中を「探検する者」といった意味合いのexplorerが使われています。
また、現在ではMicrosoft Edgeに置き換わってしまいましたが、従来はInternet Explorer(略してIE)というインターネットブラウザがWindowsの標準でした。Windows95のアップデートでOS統合されたIEは、当時はブラウザ戦争(シェア争い)の真っただ中だったこともあり、独禁法などの裁判でも話題になりました。ファイル管理のExplorerと同じように、Internetの世界を「探検する者」として名付けられたと考えられます。
同じ意味の単語との出会いを大事にしよう
自分の知っている単語と同じ意味を持った単語と出会い、その単語のニュアンスや違いなどを知ると、言語について深い学びを得られます。言語の使い分けだけでなく、その言葉を発している人の心情の理解を助けたり、物語の背景などを察することも出来るようになります。
今回は、英語の例を取り上げましたが、この単語との出会いについては英語に限った話ではありません。
私たちの話している「日本語」にも似た様な言葉が多くあります。日常的に常識として使っている言葉でも、ちょっと違いを気にしてみると、意外と面白い発見があると思うので、是非試してみてください。
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