Shelf life, Expiration date – 賞味期限や消費期限を表す英語表現

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私は日々の食生活の中で「タマゴ」を食べることが多く、近所のスーパーで6個入りや10個入りのタマゴのパックを購入して、ラーメンの調理などで使ったりしています。数多く買ってしまうと消費しきれず、賞味期限間近には、今日はタマゴを使ったご飯を食べなきゃと焦ってしまうことも多いです。

日常の中で目にしたり意識することが多い言葉の中にも、いざ英語で表現しようとすると正確な単語が出てこなかったり、説明に苦労するようなことがあるものです。今回は、そんな日常の中で使われるけど意外と英語表現に苦労することが多い賞味期限や消費期限といった単語について確認していきます。

賞味期限はShelf Life

英語で賞味期限を表現する場合は、Shelf Lifeという言葉が使われます。

Shelfという単語は「棚」を意味するので、Shelf Lifeというのは「棚においておける時間」という意味合いの言葉といえるでしょう。どちらかというと比喩的な表現・言い回しです。Shelf boardで棚板を意味する他、Shelf displayと言えば(商品の)棚の陳列の事を指します。

日本語での賞味期限は、メーカーが「味を保証する期限」であり「食品が品質を保ち、おいしく食べられる期限」ですが、英語のShelf Lifeもニュアンスとしては同じような意味で使われます。

Shelf life image

少し違うのが、日本での賞味期限というと「期限が切れる日付」を掲示しますが、Shelf lifeの場合は「期限が切れるまでの期間」を掲載するのが一般的で、何か月という意味で上記のようなアイコンが使われることが多いようです。

また、日本での賞味期限は食品に使われる言葉ですが、Shelf lifeは食品以外にも使われます。スキンケア商品のような品質が劣化してしまうものなどにも、上記のようなアイコンで期限が示されることがあります。そういう意味では、Shelf lifeという英語表現は、日本の賞味期限と消費期限を併せ持った意味合いのようにも感じますが、ニュアンスの起源としては、言葉通り「棚に保存しておける期間」なのだと思われます。

消費期限はExpiration date

日本の食品には賞味期限の他に消費期限が記載されていることがあります。消費期限は英語ではExpiration dateと表現します。Expiration dateの他には、Expiry dateも使われます。

Expiration dateアメリカ英語
Expiry dateイギリス英語

Expireは「期限が切れる」ことを意味しており、食べ物以外でも有効期限など様々なものに対して使われる言葉です。ゲームなどでも効果時間が切れるといった意味合いで使われることもあるため、聞いたことがある人も多いかもしれません。

Expirationは有効期限の事なので、Expiration dateは日本語では有効期限日ということになります。食品にExpiration dateが記載されている場合は、食品の有効期限日 = 消費期限というニュアンスになります。

賞味期限・消費期限の掲示がない国もある

日本では食品には期限を明記しなければならない法的な制約(食品衛生法やJAS法)があるため、スーパーなどで販売されているものに賞味期限・消費期限のどちらかが記載されているのが常識ではあります。

しかし、海外などでは法律が異なっているため、そもそも食品の期限が記載されていないこともあります。先進国ではイギリスやフランスなどは日本と同じような法律がありますが、アメリカでは連邦レベルでは義務付けはなく、州によっては食品期限の掲示がない場合もあるでしょう。少し古い平成20年の資料ですが、厚生労働省の資料を参考までに掲載しておきますので、興味のある方はご覧ください。

出典 : 厚生労働省 食品の期限表示について

海外の人とコミュニケーションをとる場合に、食品には賞味期限や消費期限という期限があるものを前提として会話をしてしまうと、意思疎通が難しくなってしまうこともあるかもしれないので、日本ではそういう文化なのだということを念頭において話す様に注意しましょう。

会話で使われるシーン

言語を覚える場合、学生の間などは単語帳などを使って機械的に記憶に刻み込むという作業をしてしまいがちですが、そういった記憶は弱く失われやすいものです。

赤ちゃんが言語を習得していくように、目や耳で体感した「シーンの中での言葉」として記憶すると、同じような状況に出会った際に「自然と記憶が蘇る」ように思います。今回は賞味期限に関する英語が使われているシーンとして、以下の切り抜き動画を紹介させていただきます。

英語圏の演者がゲームの中で「賞味期限」の単語が思い出せず、視聴者に突っ込まれながら思い出すという面白いシーンを、日本語字幕を付けて面白く編集されており、楽しみながら英語を学ぶことが出来る素晴らしいコンテンツです。

英語圏の人は英語を完璧に使えると思ってしまいがちですが、意外と言語というのは皆中途半端なものです。私たち日本人でも、難しい漢字が読めないといったことは極々日常の中に起こるものです。知らない人を笑うのではなく、自分が知っていることに優越を感じるのではなく、ただ「知っていることが違う」という捉え方ができるような人間でありたいと思うものです。

ただ、知らないことを恥ずかしがっておどけている姿は、何故か可愛らしく・面白く見えてしまうのが不思議です。

青月レミアさんについて

大変残念なことに、私は上記Vtuberさんのことをあまり詳しく存じ上げません。ただ、動画を紹介させていただいたので、簡単ではありますが、彼女のことを記載させていただきます。

YouTube channel : Remia Aotsuki 【VSPO! EN】

チャンネル名にもありますが、彼女はVSPO!(ぶいすぽっ!)のEN(English)メンバーの一人です。言語としては英語の他に広東語(Cantonese)なども話せるそうです。日本語は初心者(Noob)と自己紹介されています。ゲームとしてはCounter-Strike 2をプレイする他、ValorantやPaydayなどのFPSについてもプレイすると初配信で語られています。

目標(Goal)にも数多くのCS(Counter Strike)関連が掲げられており、CSに関する強い熱意のようなものを感じました。私は25年くらい前にHalf-LifeのModだった頃のCounter Strikeしかプレイしたことが無いのでよく分からないのですが、同じようなFPSが現在も人気な事に驚くと共に、どこか嬉しく感じてしまいます。

Durabilityは耐久度

上記切り抜き動画の中で、青月レミアさんがDurabilityという言葉を発して恥ずかしがっています。このDurabilityという単語は、耐久度という意味合いの言葉です。

彼女は恥ずかしがっており、確かに英語圏では違和感のある表現なのかもしれませんが、日本の厚生労働省の賞味期限に関する英訳として[Date of Minimum Durability]という表現が使われることもあるようなので、日本人的には意味も通じて違和感も少ないような気もします。

英語でDurabilityというと、ハンマーで何かを叩くような「耐久性」のことを想像したり、ゲームなどで道具や防具などが壊れていく「耐久度」のことを想像するため、食品の賞味期限の意味で使ってしまうと「ものすごく硬さに優れた食品」をイメージしてしまい、今回の視聴者からの突っ込みに繋がっているようです。正直私もこの動画を最初に見た際には、Durabilityと聞いて「硬そう」というイメージをしてしまい、不覚にも噴き出してしまいました。人の失敗を笑うのは良くないので気を付けましょう…。

雑学 : 「在庫」を表すStockには「株」の意味もある

上記切り抜き動画の中で彼女が発した言葉に「Stock Life」という言葉があります。Stockは日本語では「在庫」の意味で、彼女としては「在庫としての寿命 = 賞味期限」のようなイメージでStock Lifeという言葉を紡いだのでしょう。

Stockというのは、日本語においてもカタカナで「ストック」と言い表すことがあり、これは「在庫」や日常生活においては「買い置き・予備」のような意味合いで使われています。比較的耳にする機会も多い単語のため、日本人としてはこの英単語が「在庫」の意味を指すことに違和感を覚えることは少ないのではないでしょうか。

意外なことに、このStockという単語は「株」の意味を持っています。切り株の意味ではなく、株式会社などで使われる「株」のことです。

記事を書きながら、[Kevin’s English Room / 掛山ケビ志郎]というYoutubeチャンネルの動画で、この「株」を使った印象的なシーンがあったことを思い出したので、以下に紹介します。

以下の動画では、英語ネイティブに簡単な英語でどこまで伝えられるのかという勝負が行われており、その中で「株の話で盛り上がった」という文章を伝えるために、[Stock]という単語を使っています。しかし、勝負のルールとして「できるだけ簡単な英語で」という条件が付けられており、妥協してStockという単語を使った方が負けという判定になっています。

株を簡単な英語でどう伝えるか悩んだ結果、絞り出すようにStockと発言しているシーンは、何度見ても面白いので、是非一度ご覧ください。

「株」というのは若年層には縁が遠く、学校でも株取引などは習うことはないので、人によっては一生の中で株の売買を経験しないこともあるでしょう。なので、Stockを株という意味で使う機会はあまり多くないかもしれません。

ですが、知識として知っておけば、意外と「英会話が聞き取れる」ことに繋がることもあるので、使わない単語でもできるだけ頭の片隅に置いておきましょう。先に紹介した通り、シーンとして覚えておけば、記憶が繋がって思い出しやすくなるのでオススメです。

意外と知らない身近な英語

日常の中で目にする商品や、自分が使っているものを、いざ英語で説明しようとすると難しかったりするものです。先に紹介したKevin’s English Roomでは、そういった事を面白いゲームにしたりして、楽しみながら英語を学ぶことができるようなコンテンツを動画にしていたりしていて、とても賢い方法だなぁと感心します。気軽に日本語・英語であるていど会話できる友人などがいる人は、こういった言語遊びをすることで、劇的に英語・日本語力を高められそうです。

言語の中では語彙力(Vocabulary)を高めることは重要で、話すだけでなく聞き取るためにも「知っている」ことは大事です。今回の記事が英語学習をしている人たちに少しでも役に立てばいいなと思います。

合わせて似たような記事を一つだけ紹介させてください。以下の記事では、日本ではお土産としても有名な「辛子明太子」の英語表現についてまとめています。合わせて明太子の由来やお魚の英語名なども紹介していますので、興味のある方は是非一度ご覧ください。

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