米の一合は何キロ?米の消費にかかる期間・コスパは?

米の消費にかかる期間・コスパは? 雑学

独り暮らしをする場合、自炊をするか外食などで済ますかというのは、節約や手間などの関係で人の生活において重要な課題の一つでしょう。自炊をする場合にも、自分で食材を調理する本格的な物から、袋ラーメンやレトルト食品などで済ますパターンなど、色々な形式があります。

今回は、とりあえず生存する水準で炭水化物を摂取することだけに注目し、費用対効果や消費量といった生活において重要な観点からまとめていってみようと思います。特に独り暮らしをする場合に役立つように情報を整理していますので、是非食生活の計画に役立ててください。

米は「販売」と「使用」で単位が異なる

自炊をするために米をスーパーなどで購入しようとすると、最初に困ることが「単位の違い」でしょう。人によって一食で食べる米の量は異なりますが、概ね一合だと丼などでの一食には少し多く、二食には物足りないといった量になることが知られています。そこから計算して例えば二十合程購入したいと思っても、スーパーなどでの販売単位が「合」ではないことに絶望してしまうものです。

スーパーなどで袋詰めされて販売されている米は、通常「Kg(キログラム)」単位で売られています。米を炊くのは合単位なのに、販売がKg単位だと一体どのくらいの米を購入したらどのくらいの期間食べていけるのかがさっぱり分からず困ることになります。

Kgと合の関係を以下の表にまとめておきます。

1合150g
約6.7合1Kg
米単位の関係

米は1合が150gなので、1Kgだと概ね6.7合くらいという計算になります。

一般的な米の販売は1,2,5Kg単位

スーパーなどで販売されている米は、大体が1Kg、2Kg、5Kgといった分量が袋詰めになった形態となっています。銘柄や時期などによっても価格は変動するものではありますが、大体の傾向から目安として以下に価格感をまとめておきます。

販売価格の目安
1Kg800円~1000円 程度
2Kg1000円~2000円 程度
5Kg3500円~5000円 程度
米の販売価格目安

一概には言えませんが、同じ銘柄を購入するのであれば、量が多いものを購入した方が割安になる場合が多いでしょう。

米の消費にかかる期間から購入する米の量を決める

米の単位や価格については分かったものの、結局度の米を買えばいいのかは計算しなければなりません。人によってどのくらいの米を使うかが違うものですが、ここでは一般的な食事を想定して試算してみることにします。

1合ずつ米を炊いて2食で食べきる場合を考えてみます。

購入する米のサイズ炊く回数
2Kg約13回 (26食)
5Kg約33回 (66食)
米のサイズと炊く(食事)回数

これに加えて購入金額も仮に入れて、一食当たりの金額を計算してみます。

米のサイズ回数購入金額1食の金額
2Kg13回 (26食)1600円61.5円
5Kg33回 (66食)4000円60.6円
1食当たりの米の金額

購入金額にもよりますが、自炊で米を炊いて食べる場合、大体1食の米にかかる食費は50~60円前後になる場合が多いでしょう。

米を毎日炊いて食べると、2Kgだと13回なので2週間程度でなくなってしまうことになります。5Kgだと丁度一か月くらいは持つ計算です。スーパーから運ぶ手間も考慮しつつ、自分に合った米のサイズを購入すると良いでしょう。

独り暮らしの人には2Kgの米がオススメ

個人的には、独り暮らしの場合は5Kgを購入するよりも2Kgの米をオススメしたいです。

米は生モノではなく保存もきく食材なので、2Kgの米を購入しておいて、気が向いたときに米を食べるという気楽な自炊の方が長続きすると思うからです。自炊は手間もかかって面倒な部分もあるので、慣れていても「日によっては米を炊くのが面倒くさい」と思うこともあります。そんな日はあきらめてカップ麺で過ごしても、米は腐ったりはしません。

ゆっくり自分のペースで食べることができますし、天気が悪い日なんかは逆に「外に出ずに家にある米を食べる」といった臨機応変な食生活ができるようにもなるでしょう。そんな生活をしていると、2Kgの米でも1か月以上もったりすることもありますし、逆に5Kgだといつまでも同じ米の袋があって気になったり邪魔になったりすることもあるので、独り暮らしの人には2Kgの米をオススメします。

1000円程度で購入した米で、1食50円を25回くらい食べられるため、とてもコスパのよい食品といえるでしょう。

レトルト無双なら1合炊きより1.5合炊き

独り暮らしにも関わらず、料理が得意でない自分のような人の場合、レトルト食品は本当にありがたい存在です。米は炊くことができても、おかずを作ることができない場合でも、牛丼とかカレーといったレトルト食品なら温めるだけで食事にすることが出来ます。

レトルト食品を購入する場合に気になるのは、金額でしょう。

でも、この記事を読んだ人ならもう大丈夫です。何故なら「米の値段」は分かっているのだから、レトルト食品の値段と合わせるだけで、簡単に食費を計算できるはずなのです。商品によって値段は異なり、特にカレーは安いものから高いものまで幅広い商品がスーパーには並んでいます。

レトルト食品値段
カレー100 ~ 300円
牛丼200 ~ 300円
レトルト食品の値段

お米を1合の半分を使って食べるのであれば、レトルト食品の値段に50円程度を足し合わせれば、それが一食の値段です。100円のカレーなら150円で済ますことになりますし、300円の牛丼をかければ350円のちょっと贅沢な食事ということになります。

ただ、丼やカレーなどを食べる場合は、米を1合の半分で一食とすると、量に不満を感じることがあるでしょう。1合の半分だと、お茶碗程度で、丼には少し物足りません。

独り暮らしなら便利な1.5合炊き

米というのは、炊飯器で炊く場合に1合とか2合とか目盛りに合わせて炊くのが普通のやり方ではありますが、レトルト食品をよく利用する場合には、1.5合炊きをすると便利です。

1.5合炊きに特殊な方法は必要なく、普通に炊飯器の窯に1合の米に加えて、もう半分の米を足して洗った後、お水を1合と2合の間くらいにして普通に炊くだけです。炊飯器というのは意外とデジタルではなくアナログな動きをしてくれるようで、米とお水さえあればそれなりに炊けてくれます。初めての時はちょっとドキドキしますが、結構大雑把でも失敗しにくいものです。

1.5合炊きにすると、レトルト食品を2度食べても十分な量の米を一度に炊くことができます。

もちろん食費としては1.5倍なので50円は75円になってしまいますが、100円のカレーをかけて食べても175円で済み、お腹いっぱいで満足感は高いでしょう。

私の場合は、レトルトを1日に2食食べるのは気が引けてしまい、夜は丼にふりかけご飯と、冷凍のおかずを温めて食べるといったことをしたりします。冷凍のおかずには、から揚げとかお弁当用のカニクリームコロッケなどを数切れで50円~100円前後に収まるくらいでしょうか。生卵があるときは目玉焼きにして食べるのも安上がりで、ゆでる物を食べる日が多い中「焼きたて」を食べることで気持ちもリフレッシュしたりします。

袋・棒ラーメンとの比較

料理を作れない独り暮らしの場合、米よりも真っ先に思いつくのが袋ラーメンではないでしょうか。

袋ラーメンや棒ラーメンは炭水化物を摂取することだけを考えると、コストパフォーマンスが高い商品と言えます。その上保存もきくので、独り暮らしの食生活で常備しておいて損が少ない食品ともいえるでしょう。袋ラーメンの商品には味や値段のバリエーションも多く、気分を変えながら飽きずに色々な商品を試していくのも楽しみの一つとも言えます。

レトルトカレー袋ラーメン
100~300円80円~150円
レトルトカレーと袋ラーメンの比較

袋ラーメンで食事を済ますと、1食100円から高いものでも150円程度で済ますことができるでしょう。一方レトルトカレーだと1食100円はするので、米と合わせると170円~200円程度となることが多いです。

袋ラーメンの場合は、ほぼ炭水化物しか摂取できないのに対して、レトルトカレーでは微量ながらタンパク質や脂質なんかも取れますし、商品によっては野菜などが入っている場合もあるでしょう。栄養価を考えるのであれば、袋ラーメンに生卵一個くらいは入れたいところです。そうすると今度は値段としてもレトルトとほぼ同程度になってしまいます。

個人的には、手間や金額の面ではラーメンもレトルトも似た様なものと感じますが、米と袋ラーメンでは大きな差が感じられます。それはスープの存在の有無です。米はおかず無しでそれだけを食べるとなると現代人には少し辛いと感じてしまいますが、袋ラーメンは最低でもスープという味が付いてきます。

袋ラーメンは、具材がなくても最低限食べられる食品として、買い置きしておくととても安心感がある食品と言えるでしょう。米については、レトルトがない場合などにも食べられるようにお気に入りのフリカケとかお茶漬けなどを見つけておくと良いかもしれません。

パックご飯との比較

最後に少しだけ最近はやっているパックご飯との比較もしておきましょう。

パックご飯は1食だけのご飯を購入することが出来て、小回りが利いて非常に便利な事もあり、近年販売数をとても伸ばしているようです。炊飯器を購入して自炊する人もいれば、炊飯器を購入せずにパックご飯で済ませている人もいるというのが現状のようです。

パックご飯と自炊で米を炊いた場合の金額を比較しておきましょう。

自炊の米パックご飯
50 ~ 60円120 ~ 140円
パックご飯と自炊の比較 (1食)

パックご飯にも色々と種類はありますが、自炊する場合に比べた場合の価格は概ね倍かそれ以上で、かなり割高の商品ということになります。当然予め炊いたりパックに詰めるなどの手間がかかった上に、パックや包装の値段が含まれることになるので高くなって当然とも言えます。

値段だけの事を考えると、パックご飯は「普段米を食べない人」が「ちょっと米を食べたい」という時にスポット的に購入するものという位置付けのようにも見えます。ただ、中には炊飯器が壊れたので買い替えの間はパックご飯という人もいるかもしれませんし、手間をどうしてもかけられないという事情がある人もいるでしょう。特に日本では値段よりも時間が惜しいという人も多く見かけます。そういった人たちにとっては、割高だけど手間いらずのパックご飯は良いのかもしれません。

自炊して食費を抑えたいという人は、期間にもよりますが安くてもいいので炊飯器を購入して米を炊いた方が、長い目で見た際に大きく出費を抑えられるはずなので、よく検討してみてください。

何かと話題となった2024年の米

記事執筆時点は2024年で、今年の夏は特に「令和のコメ騒動」と騒がれていたこともあって、米に関するニュースが絶えません。今年いっぱいは米の報道が続くのではないでしょうか。

日本の米の生産量は、戦後からすると半分くらいまで減少してきていますが、国民のコメの消費量も同じように減少し続けていたため、大きな問題になってきていませんでした。しかし、世界情勢が不安定になったりしたことも影響して、物価が高騰したことを受けて、米以外の輸入製品(特に小麦やトウモロコシといった主食)の価格が高くなったのに対して、国産の米の価格変動が少なかったため、多くの国民が米を求めるようになったようです。結果として米不足から米価格の高騰へと自体は動いていっていますが、今後の米の需給や価格変動については日本人の生活が懸かっていることもあり、気になるところです。

今回まとめた価格に関する情報についてですが、米の価格が倍くらいに高騰した場合は、適宜再計算しなければなりません。ただ、「元の価格で1食50円」と覚えておけば、価格が倍になったら「1食100円」になると計算することができるので、そういう意味では「今の食費を計算して知っておく」と役に立つでしょう。

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