米の値段が高くて大変な2025年 – 炭水化物の値段を比較 【節約飯】

炭水化物の値段を比較 雑学

家にある米の残りが少なくなってきたので、先日スーパーに行った際に、久しぶりにお米の販売コーナーに立ち寄りました。米の値段が高いといったニュースを見ることが多かったので、怖いもの見たさもあってドキドキしながら値段を見てみたのですが、元々購入できていた値段から倍近い値段になっていました。米への依存度が低い食生活をしている私は、どうしても高い価格の米を購入しなければならないという訳でもなかったので、一度見送ることにして、買わずに帰ってきました。

今回は、私の主食としている即席ラーメン(袋・棒ラーメン)や素麺、パスタのような乾麺類と比較して、高くなっている米がお得かどうかを確認してみようと思います。至って個人的な家計の試算ではありますが、同じように食費の節約を考えている人たちの参考になれば幸いです。

令和のコメ騒動以降の米価格が高止まり

昨年(2024年)の夏ごろには、「令和のコメ騒動」と連日メディアで報道されるほどに、日本全国で深刻な米不足が発生し、話題になりました。私も米を買おうと近所のスーパーに行ったのに、米の商品棚が空っぽでビックリしたのを覚えています。

この米騒動による品薄状態は、新米が出荷され始めて徐々に解消され、今(2025年3月時点)はお米を購入する事自体は問題なくできるようになっています。

しかし、新米が出荷されてお米の流通量は回復したにもかかわらず、一度高騰した米の値段は下がらず、高止まりしたままになっています。この原因については色々と議論されているようですが、今までが安すぎて農家の人が苦しんでいたという話も聞こえてきており、適正な価格になっただけという見方もあるようです。

米の価格高騰に対して、政府は備蓄米の放出(21万トン)を決定しており、それにより価格の高騰が抑えられることが期待されています。

その一方で、米の海外輸出は増加傾向で、政府は2025年もさらに増やす目標が立てられております。国内需要を満たす事すら危ういこの状況で海外への輸出を増やすこの動きには批判的な声も聞こえてきます。(出典 : 米輸出、初の100億円台 24年 日本食人気追い風(日本農業新聞) – Yahoo!ニュース)

国内の米が不足し、価格が高騰している原因については様々な憶測が飛び交っており、明確には分かりませんが、この騒動に便乗して金儲けしようとして買占めや転売を行う国内外の業者もいるようで、そこから品質の低い(カビが生えた様な)米を購入してしまったという人もいるようです。このまま価格高騰が続けば、日本でも安い飲食店などではそういった危険な米が提供される可能性も出てくるのかもしれません。

個人で、正規のルートで高騰した米を入手する場合、食費にはどのような影響があるのか改めて考えてみることにします。

炭水化物の値段比較

人は炭水化物(カロリー)を摂取しないと死んでしまいます。タンパク質や脂質も大事ですが、最低限炭水化物がないと心臓も脳も動かすことができないのです。貧乏で節約した食事をする場合、何よりも「安い炭水化物」について考えなければなりません。長期間にわたって食べ続けられる炭水化物を、安定的に調達できる必要があります。

米の値段は未だ高騰傾向で、2025年3月時点で、昨年に比べて約1.9倍という価格になっているようです。私が近所で購入していた2Kgのコシヒカリも、昨年は980円で購入できていたものが、先日は1800円程度で販売されていたので、だいたい全国平均の価格上昇と同じくらいなのだと思われます。今回はこの価格を使って計算していきます。

(出典 : スーパーでのコメの平均価格 5キロあたり3892円に 上昇続く – NHK)

ごはん

1食で食べる米の量は人それぞれですが、私の場合は1.5合炊きをして2食で半分ずつ食べます。1合だと2食には少なすぎて、2合だと2食で食べきれないためです。1合は150gなので、1.5合炊きだと225gということになります。1食当たりだと112.5gの米を食べている計算です。計算が複雑になってしまうので、今回は1食100gを食べるとして計算してみることにします。

区分分量価格
店舗販売2,000g1,800円
1食分100g90円

2Kg(2,000g)の米を購入してきて、100gの米を1食で食べる想定だと、1食当たり90円の出費ということになるようです。ちょっと高すぎて悲しくなってきますが、予定していた他の炭水化物との比較をしていきたいと思います。

乾麺

その他私が主食としている乾麺類についてはどうでしょうか。近所のスーパーで購入することのできる商品で、価格は少し計算しやすいように丸めたものを使っています。乾麺の1食は、基本的には一束(100g)を食べる想定です。ラーメンは具なしラーメン(素ラーメン)です。

商品販売価格1食価格
棒ラーメン (2食)160円80円
袋ラーメン (1食)110円110円
パスタ (6食)420円70円
素麺 (5食)220円44円
そば (4食)220円55円
うどん (4食)260円65円

炭水化物だけの値段を見ると、素麺(そうめん)が安くて、袋ラーメンが少し割高なように見えていますが、ラーメンはそのまま食べられますが、その他は味のない小麦を茹でただけなので、現実的にはソースや麺つゆが必要です。パスタソースは安い「混ぜるだけ」系の2食セットのもので考えます。めんつゆは使い切り前提で5食で食べきる想定です。

商品販売価格1食価格
パスタソース (2食)220円110円
めんつゆ (5食)250円50円
ふりかけ (20食)160円8円

米もそのまま食べると寂しいので、格安のフリカケをかけて食べるものとします。フリカケは1食当たり3g程度かける想定で、60gを20食で使い切る想定とします。

安い炭水化物ランキング

上記までの条件で計算した結果を、1食当たりの値段が安い順に並べてみると以下のような結果になります。(ラーメンは具なしラーメン)

食品価格
棒ラーメン80円
素麺 (+ めんつゆ)94円
米 (+ ふりかけ)98円
そば (+ めんつゆ)105円
袋ラーメン110円
うどん (+ めんつゆ)115円
パスタ (+ パスタソース)180円

パスタ以外の乾麺は概ね米と同じくらいの値段になっているようです。米の値段が上がったことで、他の炭水化物製品と差がなくなった形のようです。食費を抑えるために米を選んでも意味がなくなったともいえるでしょう。

輸入品の小麦と国産の米が同じ価格なのは不思議ですが、現状ふりかけご飯を食べるのは、棒ラーメンや袋ラーメンを食べるのと大差ないようです。

タンパク質も加えた食事を考える

ここまでは最低限炭水化物だけを摂取する事を目的とした食事になっていました。米もフリカケだけですし、ラーメンは具なしラーメンのため、この食事を続けていると2か月くらいで日常生活に支障がある程に筋肉量が減少することになります。(経験談)

なので、最低限度のタンパク質も摂取する必要があるでしょう。料理のできない独り暮らしのタンパク質摂取で、個人的にお手軽だと感じるのは以下あたりです。

タンパク質販売価格1個当たり価格
玉子 (6個)180円30円
ウィンナー (10本)300円30円
冷凍から揚げ (15個)450円30円

思ったよりウィンナーが高くて震えています。玉子とから揚げは一個でもオカズ感があるのですが、ウィンナーはいつも2本くらいは食べていたためです。

たまご6個

玉子は、ラーメンに入れる時は溶き卵で、米と食べる時は目玉焼きにして塩をかけて食べるのが私の定番です。それ以上に複雑な料理が出来ないからですが、特に不満もなくおいしく食べています。10個入りを買うと安上がりなのですが、一人だと食べきれないので、ここでは6個入りの少し割高のものを計算に使っています。

ウィンナーは、ラーメンにそのまま入れることもあれば、焼いて柚子胡椒つけて食べるということもよくあります。台所が狭くて、鍋とフライパンを同時に使うのが嫌なので、事前に焼いておくか、それか鍋を使わない米を食べる時に焼いて食べることが多いです。

冷凍から揚げは、量が多いお得なものしか購入しないのですが、他のものと違って保存がきくため、一つ冷凍庫にあると重宝します。ラーメンに入れるのは個人的には嫌なので、玉子もウィンナーもない時は、ラーメンを避けて冷凍から揚げと他の炭水化物を食べるという組み合わせになることが多いです。

贅沢に棒ラーメン(80円)に玉子(30円)とウィンナー2本(30円x2)を入れた食事だと、170円まで高くなってしまいますが、食事の満足度は格段に高くなります。間違いなくタンパク質は高級品で、節約貧乏飯においてはかなりコスト比重の重い食品だと言えるでしょう。

米の食べ方バリエーション

私は料理ができず、家には基本的な調味料すらほとんどありません。塩と胡椒、一味唐辛子くらいしかなく、醤油すらありません。あっても使いきれないので、大半を捨てることになってしまいます。料理に使う食材をスーパーで眺めてみても、野菜類とかは価格が高くてとても手が出せないし、特別好物という訳でもないので、今後も買う予定は今のところありません。

朝食イメージ

ただ、いつも同じ食事ばかりだと飽きてしまって続けられないので、できるだけ色々な食べ方を工夫したいものです。私がよく食べている米を食べる時のバリエーションと、値段をまとめてみることにします。

食事献立価格
朝食ふりかけご飯 (98円)
目玉焼き (30円)
ウィンナー2本 (30円x2)

188円
夕食米 (90円)
レトルトカレー (130円)
220円

米を1.5合炊きにして、朝と夜の2回に分けて食べる場合、片方はフライパンで目玉焼きを作って食べて、片方はレトルトで済ましてしまうことがよくあります。レトルトカレー(or ハヤシ)は少し高いですが、一番安いレンジで温めるだけの商品がお気に入りで、スーパーで良く購入します。保存がきくので、米さえあれば病気の時などの備えとしても優秀です。

玉子やウィンナーがない時は、冷凍から揚げを1~2個添えてお茶を濁します。2個食べると高くつきますが満足度が高いので、その日の予定などと合わせて考えます。

お昼御飯がないですが、私は1日2食生活なので、これが一日の食費ということになります。

1日2食の節約貧乏飯を楽しむ

1日2食生活で、今回計算したような食事を30日繰り返すと食費は12,000円程度になるようです。棒ラーメンのような安上がりの食事や、パスタのような少し高価な食事を混ぜながら食べている現状を鑑みると、恐らく月の食費は10,000円~15,000円程度といったところが現実的な所なのでしょう。

もちろんもっと節約に必死になれば、更に下げていくこともできるでしょうし、それを楽しむこともできるのかもしれません。こういったことは、続けることが何よりも大事で、そのためには「無理せず楽しむこと」が特に重要だと思います。

私の場合、物欲もほとんどなく、食事へのこだわりもほとんどないので、今回まとめた様な「一般的には質素だと思われる食事」をあまり苦に感じていません。食べたいものがあるときは、我慢せずに食べますし、贅沢に宅配やコンビニ弁当を食べる事もあります。スーパーで買い物をしている時に、たまには味噌汁とかコーンスープとか付けてもいいかなぁと思ったりもしますが、値段を見ながら最終的には「なくてもいいか」と思ってしまいます。

目玉焼きが丸く綺麗に焼けた日は気分がいいですし、ふりかけご飯に柚子胡椒のウィンナーは何度食べても最高においしい食事で幸せに感じるのです。お米は高くなってしまいましたが、今回の試算を見る限りでは、まだ米を食べる選択肢自体は残していても良さそうです。ただ、以前の様に、米を中心に食事をすれば食費が抑えられるということはなさそうなので、食費の節約のためには食事の献立にはある程度注意が必要そうです。

今回のまとめで、私の好きなマルタイの棒ラーメン(醤油とんこつ)が、最高にコスパが良いことが分かったので、今後も飽きない程度にリピートしようと思っています。

マルタイ 棒ラーメン (醤油とんこつ味)

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