思想を生み出す教育や学問について扱います。歴史上の事件の原因や、現代人の常識や価値観の源泉を、学問分野から探ります。

読めなかった古事記、読まれた日本書紀 ― その背景と古事記伝の意義
日本人は、なぜ古事記を読めなかったのか。その理由を解き明かし、失われた古典を解読した本居宣長と『古事記伝』の意義をたどります。

幕末と現代の政府批判 ― 陽明学がもたらした「行動」の違い
幕末の志士は批判を「行動」に変え、現代では言論にとどまります。その違いを生んだ陽明学を軸に、歴史と現代を比較しました。

水戸学とは何か?徳川光圀の『大日本史』から幕末の尊王攘夷まで
水戸学は水戸藩に生まれた学問体系で、『大日本史』を起点に尊王攘夷思想へと発展しました。本記事では成立から明治維新に残した影響までを解説します。

「知って行わざるは真の知にあらず」 ― 陽明学が大塩平八郎を動かした理由
大塩平八郎は陽明学の実践者でした。飢饉と腐敗に苦しむ時代に、なぜ立ち上がったのか。「知って行わざるは真の知にあらず」という思想から行動の原理を解き明かします。

尊王攘夷に潜む矛盾 ― 国学の儒教批判と明治の儒教教育
尊王攘夷を支えた国学は儒教を批判しました。ところが明治政府は儒教教育を採用します。尊王攘夷から教育勅語までを紐解きながら、日本の近代化が抱えた矛盾を解き明かします。

江戸時代の排外主義?-本居宣長の外来思想批判
本居宣長の外来思想批判は、現代の排外主義と同じなのか?やまとごころ・からごころの意味を整理し、江戸思想の背景を読み解きます。

天誅と尊王斬奸の違いと共通点 ― 歴史に見る政治テロの思想
桜田門外の変と二・二六事件に通じる「正義の暴力」。天誅と尊王斬奸について、思想的背景や共通点・違いを整理し、歴史と現代の政治を見つめ直します。

中国人と台湾人の文化の違い:同じ民族でも異なる価値観になる理由
中国人と台湾人のマナーが違うと感じたことはありませんか?歴史や教育、社会制度の違いをたどり、価値観の背景をやさしく解説します。

「論語」の「年齢を表す言葉」と意味 – 儒教と道教
論語の年齢を表す言葉としては「不惑」や「知命」などが有名です。今回は、孔子が論語で述べた「年齢を表す言葉」とそれぞれの意味について紹介しています。また、儒教と正反対の宗教とも呼ばれる「道教」についても少し触れています。

もののあはれとは?-侘び寂びとの違いと歴史に与えた影響
「もののあはれ」とは何かをわかりやすく解説。本居宣長の定義や語源、侘び寂びとの違い、国学思想が後世に与えた影響を紹介し、現代に生きる意義を探ります。